チームラボジャングル Art NIGHT@渋谷ヒカリエ
光のアートに包まれる夜
弟が誘ってくれまして、妹も都合がついて、きょうだい3人で行ってきました。
「参加没入型ミュージックフェスティバル」と称された展覧会は、昼と夜で内容がちがうというのが面白いところ。昼間は親子で楽しめる「Kids NOON」、夜は大人のための「Art NIGHT」。夜のほうは中学生以下は入れません。
自由に見て回れるエリアと、メインのショーとがあって、当日受付でショーの時間を指定するようでした。土曜日の夕方だったので、どれほど混んでいるんだろうか…とドキドキしていましたが、無事狙い通りの17:30の回に入れてほっ。
RAIZINのカクテルをいただきつつ…
最初のエリアは、「ライジンバー in チームラボジャングルと生命は闇の中の呼応する光」。ジャングルの木々や動物たちの姿が光で表されていて、声も微かに聞こえます。バーのように小さめの机や椅子が置かれていて、お酒片手にのんびりできるエリア。
RAIZIN入りのカクテルはどれも500円。とても鮮やかな色でした。
「Art NIGHT」の時間が近づいてきたので、飲みものを慌てて飲み干して、会場内へ。たぶん、正方形のホールだったと思います。明かりはお互いの顔がようやく見えるくらい。「正面はありません」と入場の際に言われた通り、四方の壁いっぱいにライトが取り付けられているだけで、ステージのようなものは一切なし。なんとなくみんな真ん中に集まっていましたが、椅子のない立ちっぱなしの60分なので、最初から壁にもたれている人も。
鳥のさえずりや獣の雄叫びなど、ジャングルの音が続く中、待つこと15分ほど。開演です。
まばゆい光に包まれるArt Night
真っ白な光が。ついつい触りたくなる気持ちがよくわかります。手を伸ばしても届かない位置だったのが悔しかった。
少しずつライトがカラフルに。
写真はありませんが、この後、「光に触れる」演出が。壁に落下する星や花、ドクロが映し出されて、触ると弾かれて上がっていくんです。「これ…反応しているのかな?」と最初は半信半疑でしたが、会場内のスタッフの方が実演して教えてくれました。
ひとつ、ふたつとゴムボールが出てきて…気がついたらこんなたくさん! それぞれカラフルに光っています。ボールに傷がつかないように指輪は外してください、とあらかじめ言われていました。
端にいたからか、こんなにたくさんボールがあるのになかなか触れなくてもどかしかった…。やっぱり、つい手を伸ばしてしまうんですよね。
たくさんあったボール、気づけばだいぶ数が減っていて、最後はスタッフの方々がラバーカップのような道具で回収。
続いては天井からミラーボールが出現!ミラーボールって本当にこんなに光を反射するものなんだ…と当たり前のことを思ってしまいました。
天井のミラーボールが引っ込むと、フロアに巨大ミラーボールが登場。音楽のテンポが上がってきて、盛り上がるフロア。若者たちはフェスのようにジャンプしたりして楽しそうでしたが、なかなかそのノリについていけず…。
そのうち、タンバリンがたくさん付いたオブジェのようなものが目の前に。こうなると、ついつい叩いてしまうものです。そのうちに自然と体が動いていました。スタッフの方の盛り上げ方も上手。
白かったライトに色がついて、紙テープが舞う…。これがうっとりするくらい綺麗でした。テープが髪についたり、バッグに入ったり。
そして、終演。自然と拍手をしていました。
触って遊ぶ未来の遊園地
その後は自由に出入りできる「学ぶ!未来の遊園地」エリアへ。自分で色を塗った動物が動き出すコーナーや、映像にタッチして遊ぶコーナーなど、チームラボがこれまでやってきたアトラクションをまとめて体験できるようなかんじ。
塗り絵では絵心のなさを思い知らされましたが、いざその絵が実際に動くと感動! 俊敏な動きなので、撮り逃しましたが…。
来場者のイラストと一緒に、壁を悠々と泳ぐ巨大クジラ。
巨大滑り台。滑り下りると花火がぱっと咲いたり、スイカなどの果物が弾けたり。
ついつい体が動いてしまう凄み
きちんとチームラボのイベントを観たのは初めて。めちゃくちゃ陳腐な言い方ですが…本当に素晴らしかったです。
光やボールに触りたくなったり、音楽に合わせて体を動かしたくなったり、それってものすごいことだな、と。「ついつい体が動く」って理屈ではないし、おそらく計算できるものでもないはず。でも、あの場にいたほとんどの人が狙い通りに楽しんでいたような気がします。ノリが悪い私がつい踊ってしまったように。それが本当にすごい。
感性に訴えるものって存在するんだなぁ…と、そんなことを思って感動しました。楽しかった!